東京オリンピック開会式を見ていてもやつく。せっかくの貴重なチャンスに何も考えずにただ、無難にこなすだけの演出にがっかりした。
2016年のリオデジャネイロオリンピック閉会式のシーンに高揚した事をよく覚えている。アスリートたちに混ざり、「キャプテン翼」「ドラえもん」「ハローキティ」のキャラクターが登場 そしてドラえもんが用意した土管で当時の安倍首相がマリオの姿で渋谷からリオに瞬間移動させる演出をみてソフトパワーを生み出してきた日本を誇らしくおもった。それこそが衰退と揶揄される日本が台頭する中国などとの差別化を図れる大きな武器と感じた。
しかし東京オリンピックの開会式を見て今の日本の閉塞感や衰退感をまざまざと見せられてげんなりした。本来はオリンピックはアスリートの為の大会のはずで、開会式はこれから始まる大会を高揚感に包むべきものであるはずだ。今年は奇しくもオリンピック同様一年遅れてサッカーのEURO2020が開催された。ローマでの開会式はシンプルでおごそかだった。そしてイタリアの躍進とモダンサッカーに痺れた。
東京オリンピックの開催案は当初案から随分と様変わりしたようだ。政治家と組織委員会と電通。今回の東京オリンピック開催でトラウマを抱えた日本での次回オリンピックは遠い未来になるであろう。せっかくの機会を台無しにした大会関係者の罪は大きいと感じた。
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