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一流とは何なのか?

HIROAKI SHINO

2021年オーガスタ最終18番ホール ティーショットを控えた松山選手のドリンクを飲む手がかすかに震えた。日本人で初めてマスターでの優勝を目前にしたプレッシャーの凄まじさをその震えを見て感じた。


優勝後、TBSのアナウンサーと解説の中島常幸氏が涙を流していた。翻って松山選手は冷静に見受けられた。きっと自分の力を出しきればマスターズでの優勝もかなうとおもっていた節があるように感じた。


日本のメディアは世界のトッププロとして持ち上げるかもしれないが冷静に見て彼の世界ランキングは11位前後だ。それは簡単には優勝させてもらえないことを意味する。実際のところ勝負の3割を除き残りの7割は耐え忍ぶ展開になった。


バンカーや池ポチャなどピンチに向き合う場面もある中で、ピンチで大崩れせず、数少ないチャンスでスコアを伸ばした。


一流とは冷徹に自分の実力を分析し耐え忍び数少ないチャンスに自分のエネルギーを集中させることができる稀有な存在だ。ぐっと涙がこみ上げてきた。




 
 
 

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