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  • HIROAKI SHINO

ブラウン管から液晶テレビ、ガラケーからスマホ、そしてエンジン車からEV

更新日:2021年8月15日

2021年4-6月期分の決算でテスラが好調な決算を発表した。数年前まで年間30,000台に満たなかった生産台数も現在稼働中のカリフォルニア・上海工場合計で年間50万台、そして建設中のベルリン・テキサス工場が稼働する2022年には年間100万台を達成する見込み。


1998年からの約10年間、私は北米の現地法人で働いていて、着任後当初は北米の家電量販店ではソニーの平面ブラウン管テレビが飛ぶように売れていた。当時は湾曲したブラウン管テレビの平面化が画期的な技術としてもてはやされたが、液晶テレビの進歩により10年後の2008年頃にはすべて店頭から駆逐されていた。ガラケーからスマホへのシフトもしかりで、その過程で日本メーカーが駆逐され撤退を余儀なくされている。


日本の報道だけでは全く理解できないが、最後の砦の自動車業界についても日本の衰退は避けられないと危惧している。ドイツは福島の震災以降、太陽光や風力発電へのシフトを進め電力のグリーン化を劇的に進めた。日本はまだ議論を始めたばかりだ。ハイブリット車は日本での地位が高いが、欧州や米国の設定するEV基準には含まれていない。


日本は少子高齢化で内需だけでは生きていけない中、過去に成功した技術へのこだわりは自滅を生む連鎖に入っているが、翻ってみると個人でも容易に海外の情報にアクセスできるので、個人が輝ける時代に入ったのではとおもっている。国や企業に頼らずに自助で生きていこうと覚悟すると面白い未来が広がっているように見える。
















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